お試し日記

いろいろ試す、確かめるために作りました

STAP細胞の件、ES細胞疑惑と若山さん

STAP細胞の件、結局大スキャンダルになったと言えるのかな。

 

ES細胞だったんじゃないかという話がここ何週間かでニュースでも取り上げられ始めたけど、世の中の受け止め方としては疑惑が生じた直後くらいのほうが大騒ぎだったような気がする。

 

ES細胞じゃねーのって話は実は同業の研究者の中ではかなり早いうちに出てて、ようやっとニュースにもなり始めたってところだね。遺伝子の情報から数理分析的手法(うまく言えないけどバイオインフォマティクスとかそういう類だと理解してる)で割り出されてたのを見たんだけど、インフォマティシャンすげーって印象だった。

 

STAP細胞サイドはこういう凄い手法がある、人がいることを舐めてたんだと思うんだよね。バレないと思ってたんじゃないかなー。

 

これからどうやって防ぐよ、って話だけど結局は市場原理に任せるのがいいと思う。不正をやった研究者、研究室が「社会的に」そっぽ向かれるようになればいい。研究の世界ではもうとっくに消えたようなもんだろうだし、既に一般からの風当たりも強いと思うけどね。ただ、これを以てすべての科学、研究を弾劾するのはダメ。例えばあるレストランチェーンがブラックだったからといってレストラン業界すべてがブラック確定というわけではないのと同じ。

 

市場原理という意味で、若山教授が最初にイチ抜けしたのは立派だし、上手くやったと思う。最小限の傷口で防いだということになる。間接的に共同で仕事をしたという研究者に聞いたところ、信用できる人だと言っていた。

 

一般の人も、これを機にもっと世の中の研究に興味をもってくれたらいいなーという勝手な願望。研究ってお金かかるし(特に最近の生物学はどんどん金喰うようになってる)、少なからず税金から出てるわけだからね。それが研究業界への市場原理の導入に繋がるのさ。